従業員も株主になる

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自分の働きによって会社の業績が向上し、自分の手にする収入も目に見えて大きくなるということがあれば、人は、一生懸命に働くのではないでしょうか。そのような性格に近い制度として、ストックオプションが挙げられます。ストックオプションとは、会社から従業員に対して、会社の株式をあらかじめ定めた株価で購入出来る権利のことです。例えば、ある企業の株価が1株100円のとき、従業員に対して、それ以降の5年間の適当な時期に、会社株を100円で1000株まで購入できるストックオプションを付与したとします。その後、従業員の働きにより、会社の業績が向上し、株価が1株1000円まで上昇したとしましょう。このときに、権利を行使すれば、市場では、1000円で取引されている株を100円で購入でき、すぐに売価すれば、1株当たり900円の利益を得られます。1000株であれば、90万円の利益です。

もちろん、購入した株をそのまま資産として保有し、さらなる値上がりを待っても問題はありません。また、会社の業績が芳しくなく、株価が下落した場合、権利を行使しなければ、損失を被ることは無いワケです。このように、社員が一生懸命働くことにより、会社、社員、株主にとって、利益となるというのが、このストックオプションのメリットのひとつといえるでしょう。ただ、株価は、社員の頑張りだけで変動するものではありません。経済状況や流行などにも左右されます。このような外的要因によっても、収入が影響を受けてしまうといったデメリットもあります。このほか、企業側にとっては、手元に現金を準備できなくても、人材を集めることができるといったメリットがある半面、権利行使の後、報酬を手にした人材が流出してしまうといった危険性を孕むといったデメリットも考えられます。